テレワークでの長時間労働問題


ロボットと人間の距離が縮まりつつあります。人間の代わりになるロボットが既にテレワークにも利用されるようになっているそうです。操作者が向きたい方向へ自由に動かすことができるので、PCの画面に話しかけるよりも違和感なく会話でき、オフィスに出社していると同じような感覚で仕事ができます。さらに移動が可能な分身ロボットになると、身体を使う職場でもテレワークができるとのこと…大変な進化です。
とはいえ、まだまだ私たちにとって、身近な話ではありません。

テレワークは、業務の効率化により時間外労働の削減につながるというメリットが期待されていますが、一方、労働者が使用者と離れた場所で勤務をするため使用者の管理が弱くなる可能性もあり、逆に長時間労働を招くおそれがあることも指摘されています。

テレワークでの長時間労働を避けるには

テレワークにおける労働時間管理も、使用者は単に労働時間を管理するだけでなく、長時間労働による健康障害防止を図る対策が求められます。

メール送付の抑制

テレワークでの長時間労働が生じる要因として、時間外、休日又は深夜に業務に係る指示や報告がメールがあります。そのため、役職者等から時間外、休日又は深夜におけるメールの自粛を命ずること等が有効です。

システムへのアクセス制限

テレワークを行う際に、企業等の社内システムに外部のパソコン等からアクセスする形態をとる場合が多いですが、深夜・休日はアクセスできないよう設定することで長時間労働を防ぐことができます。

テレワークを行う際の時間外・休日・深夜労働の原則禁止等

業務の効率化やワークライフバランスの実現の観点からテレワークの制度を導入する場合、その趣旨を踏まえ、時間外・休日・深夜労働を原則禁止とすることも有効です。
この場合、テレワークを行う労働者に、テレワークの趣旨を十分理解させるとともに、テレワークを行う労働者に対する時間外・休日・深夜労働の原則禁止や使用者等による許可制とすること等を、就業規則等に明記しておくことや、時間外・休日労働に関する三六協定の締結の仕方を工夫しましょう。

長時間労働等を行う労働者への注意喚起

テレワークにより長時間労働が生じるおそれのある労働者や、休日・深夜労働が生じた労働者に対して、注意喚起を行うことが有効です。
具体的には、管理者が労働時間の記録を踏まえて行う方法や、勤怠管理システムを活用して対象者に自動で警告を表示するような方法があります。

ロボットが身近な存在になるまでは

ロボットによるテレワークでは、ビデオ通話をするテレワーカーの背景に映っている余計な情報などオフィスと異なる情報を与えずに働けるというのです。管理者からも設定変更が可能とのことでテレワークの長時間労働問題も解決できそうです。これからロボットが身近な存在になると、本当に働き方が変わることが想像できますね。
それまでは上記のように、勤怠管理システムなどを利用してテレワークでの長時間労働を抑制しながら、働き方改革を進めていきましょう。


テレワークにおける適切な労務管理のためのガイドライン(厚生労働省)を加工して作成